ブログ 治療 病気のこと

動物たちとの出会い(4)~ずっとのおうち~

前回までのブログでは、
病気になった僕が動物たちに救われたことや、
ボランティアを経験して感じたこと、
悲しい別れと、その後の決心について書きました。
そして、保護犬のチャミと運命の出会いがあり
いよいよトライアル期間がスタートしました。

動物たちとの出会い(1)~アニマルセラピー~
https://yanocchi.com/blog/131

動物たちとの出会い(2)~喜びと別れ~
https://yanocchi.com/blog/145

動物たちとの出会い(3)~運命の出会い~
https://yanocchi.com/blog/159

 

最初の3日間のチャミは
たぶん、状況が理解できない、といった感じで
不安で少し怯えた様子でした。

もちろん近寄ってこないし、
こっちから近寄ってもヒョイと逃げてしまう。

寝るときも、部屋の一番隅っこで
そっぽを向いて丸くなっていました。

 


(部屋のすみっこで丸くなるチャミ)

 

そりゃいきなり
知らない人の家に連れてこられたんだから
無理もないだろうなぁ。

僕たちはなるべくそっとしておくことにしました。

 

でも保護犬は、どんな環境から来たかによって
長期間心を開いてくれない子もいると聞いたこともあって
一抹の不安を抱えていたのも本音です。

 

僕たちのことを、受け入れてくれるのかな。
ここがずっとのおうちになる日が、来るのかな。

 

チャミがうちに来て4日目、
いつもの通り僕が部屋でゴロゴロしていると
突然、、、
チャミが僕の手をペロペロしてきました。

 

(初めて手をペロペロしてくれた)

 

「あらぁー」

と喜んでいると、
今度はなんと
股の上に乗っかりそこで寝てしまったんです・・・!

もう、この時は
本当に天にまで昇る気分でした。

 

 

(チャミのお気に入りの場所)

 

そして、数日後には
僕の寝室に連れていき
一緒に朝まで寝てくれました。

目を開けた時に
横に犬がいる幸せは
本当になににも代え難いものです。

 

 

僕は、チャミを愛してしまいました。

 

 

 

(チャミとお昼寝をする図)

 

ということで、
トライアル期間の満了を待たず、
動物病院さんにチャミを飼うことを正式に伝えました。

 

かなり変だと思われるんでしょうけど、
僕はチャミに
自分の病気の事や、
そのことが原因で
すごく贅沢な暮らしはさせてあげれない事など、
現状を詳しく話して、
それでもうちの子になってくれるかを問いました。

 

もちろん自分勝手な話ではありますが、
なんとなくチャミは頷いている感じがしたのです。

 

 

それから1年3か月が経ちますが
チャミは毎日、僕の腕枕で一緒に寝ています。

 

(腕まくらがチャミのベストポジション)

 

そして毎日
「チャミがいるから生きてるんだよ。
ありがとうね。」
と声をかけています。

昔の自分からは想像もつかないですが、
本当に、この子のために僕は生きているんです。

 

病気によって、生きがいや人生の目標を失った僕に
チャミと一緒に幸せに過ごす、という
ささやかな、でも僕にとっては、とても大きな生きる意味を
この子が与えてくれました。

 

(初めて一緒に桜の季節を過ごす)

冷静に他人が見れば
かなりの依存なんでしょうけど、
これが難病を抱えた人間と動物のアニマルセラピーの現実です。

 

もちろん命には限りがある、、、

それは理解しています。
いますが、、、考えたくもないです。

 

でも僕は
チャミにもう一つお話をしていまして、

「チャミがお空に行ったら、
僕は迷わずまた保護犬を迎えてもいい?」

チャミはなんとなく理解してくれているように感じています。

 

 

僕はこんな想いを自分の曲にしました。

「ずっとのおうち」という曲です。

 

「ずっとのおうち」      作詞・作曲 矢野康弘

君は山を越えやってきた
ちょっと訳アリな女の子だろう
少し震えている

ウロウロしながら声出して
部屋の隅っこで丸くなっている
もしや腹が減ってる

晴れたら外をRUN  ラ・ランランラン
夜はみんなで一家団欒 ・ラン
ずっとうちの王女様でいてくれりゃいいんだよ

君のお世話で日が暮れてく
生きてくことに意味が持てる
I love you  大真面目
I love you  Oh my baby

君は段々と甘えてきた
腕枕がお気に入りだろう
幸せ感じてる

ありのまま夕べ話してみた
なんとなくでも理解してんのかな
首を傾げている

宅配きたら怒ってワンワンワン
でも君は Only one, one , one
ずっとうちの王女様でいてくれりゃいいんだよ

君のお世話で日が暮れてく
生きてくことに意味が持てる
I love you  大真面目
I love you  Oh my baby baby baby baby Please

もし 僕が 何かに打ちのめされても 負けても
君だけは絶対に守るよ

君のお世話で日が暮れてく
生きてくことに意味が持てる
1000万分の1の奇跡を起こしたんだから
死さえ二人を分かちはしないよ
I love you  大真面目
I love you  Oh my baby

I love you  Oh my charmy

I love you  Oh my baby baby baby baby Please

 

日本ではペットの飼える住宅が少なかったり、
いろいろ問題はあります。

僕の友人で障がいを抱えた人も
自宅が団地でペットを飼えなくて悲しんでいます。

なんとか、もっと医療の現場で
正式にアニマルセラピーが認められないかなぁ、と思っています。

 

 

 

(このブログやSNSは妻が代筆しています)

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